ベアーズHCエバーフラスが先発QBにケイレブ・ウィリアムズを指名

シカゴ・ベアーズから全体1位でドラフト指名を受けた南カリフォルニア大学のケイレブ・ウィリアムズ【AP Photo/Jeff Roberson】

誰も驚かないだろうが、シカゴ・ベアーズはドラフト全体1位で指名したクオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズを2024年シーズンの先発として発表した。

ベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスは現地9日(金)、オフシーズンのこの時点で先発は誰かと尋ねられた際、飾りのない答えを返している。

エバーフラスHCはウィリアムズについて「話し合いは必要ない。彼が先発だ」と述べた。

ウィリアムズのベアーズにおける地位は、チームがQBジャスティン・フィールズの放出を決め、南カリフォルニア大学(USC)のスター選手であるウィリアムズをドラフト全体1位で指名した瞬間に確立された。その指名は2024年ドラフトの1カ月前からほぼ確実視されており、ウィリアムズがロースター入りして数週間が経った今、クオーターバックのポジションに関する不確実性を排除するには最適なタイミングだ。

金曜日に行われた記者会見で、先発QBに正式に指名されたことについて聞かれたウィリアムズはすべてのことを着実に受け止めながら、次のように答えた。

「確かに、現時点で自分自身に設定した目標がある。それに将来的な目標もある。それも重要だけれど、俺たちがいるこの瞬間を理解し、その瞬間に集中することが本当に大事なんだ。一歩ずつ進むこと、必要な対処を行い、プロフェッショナルであることが本当に大事だ。それらすべてが1つに結びついている」

ウィリアムズは注目されることに慣れている。なぜなら、ウィリアムズはオクラホマ大学で指揮を執り、リンカン・ライリーHCを追いかけてノーマンからロサンゼルスに移って以来、カレッジフットボール界のトップ選手として名を馳せてきたからだ。さらに、ウィリアムズは大学スポーツにおける自分の名前、画像、肖像(Name, Image, Likeness/NIL)から利益を得るという新時代に育ったため、プロアスリートの商業化にもすでに馴染んでいる。

その一方で、ウィリアムズは年長者を敬うことが賢明であることも知っている。ウィリアムズは自分がシカゴの未来の顔であることを理解しているものの、まだ何も成し遂げていないことも認識している。

ウィリアムズはこう続けた。「偉大なリーダーになるには、まず従うことを学ばなければいけない。だから、今はすべてのベテランに従い、すべてのコーチに従っている。両耳を開いて耳を傾け、口を閉じている。カルチャー、プレーブック、オフェンシブライン、レシーバー、ランニングバック、タイトエンド、そういったものがどうなっているのか、すべてを学んだら、自分が先頭に立って、すべての舵を取り始め、次のステップに進むことができる」

「今のところ、話したり話し合ったりするよりも耳を傾けている。一歩ずつ進みながら、その瞬間に集中しているよ」

エバーフラスHCは予想通り、ウィリアムズにフランチャイズの鍵を渡している。ウィリアムズは運転中もハンドルの10時と2時の位置に手を置いて、車をしっかりと道の中央に保つようにしている。どのみち、秋には思う存分、自由にプレーする時間がたっぷりとあるはずだ。

【KO】

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