塗り絵で交通安全 署員手作り ゆるキャラ主役に 糸魚川署

塗り絵のイラストを担当する小林さん(右、糸魚川警察署内で)

交通安全啓発に向け糸魚川警察署(細井達彦署長)の署員が手作りした塗り絵が、糸魚川市内外に広がっている。

本県は昨年の調査で、信号機のない横断歩道での歩行者横断時の車の一時停止率(JAF調べ)と、自転車利用者のヘルメット着用率(警察庁調べ)が全国ワースト1位。同署ではこれらの返上に向け、塗り絵を活用して幅広い世代への注意喚起に取り組んでいる。

塗り絵のイラストを手がけるのは、同署会計課会計係の小林千尋さん(33)。ゆるキャラを主役に多彩なバリエーションで作成している。糸魚川の「ブラック番長」などと県警マスコット「ひかるくん」のほか、上越警察署や富山県の入善警察署と連携し各地のご当地キャラが登場するものもある。

同署署員の日頃の巡回や行事・イベント時などで活用。評判は上々で、塗り絵を楽しむ子どもからその家族らに広がっているという。小学生と園児の子どもを持つ小林さんは、塗り絵そのものがもたらす効果を実感しており、「(交通安全について)家族で話し合うきっかけになれば」と話している。

© 株式会社上越タイムス社