日本の子どもに広がる美容脱毛、「いじめ」が理由?=中国ネット「教育が重要」「私も昔…」

9日、新浪新聞は、日本で美容脱毛の低年齢化が進んでおり、その背景に「いじめ」があると報じた。

2024年5月9日、中国メディアの新浪新聞は、日本で美容脱毛の低年齢化が進んでおり、その背景に「いじめ」があると報じた。

記事は、日本メディアの報道を基に「未成年による美容脱毛の時代がやってきた」とし、今や3歳の幼児でさえも脱毛産業のターゲット消費者になると紹介。2023年末に実施した調査では、美容脱毛を受けたことがある小中学生の数が7年前の約9倍に増加しており、保護者の6割が子どもから「美容脱毛を受けたい」と言われたことがあると回答したことが明らかになったと伝えた。

その上で、日本の子どもたちが美容脱毛を求める背景には「いじめられたくない」という理由があると指摘。日本のネット上では「自分の足の毛が気持ち悪い」「他の人より毛深いので、いつもいじめられる」「高校のころ、服を脱がされては『毛玉』とからかわれていた」「娘が幼稚園でクラスメートの男の子から毛深いことを笑われると言って、幼稚園に行きたがらない。どうしたらいいか」といった悩みや体験談が数多く書き込まれていると紹介した。

また、日本の未成年の美容脱毛利用者は半数が10〜12歳という第二次性徴期の子どもで占められているとのデータもあり、体育の授業、日常活動で露出しやすい手や足などの部分に集中しているとも紹介。これらの部分の毛が多いことが嘲笑の対象になり、時には子どもを不登校に追いやることになっていると伝えている。

この件について、中国のネットユーザーは「毛深いことをからかわないよう子どもを教育するというのが、学校の正しい姿ではないのか」「体毛の多さはいじめられる理由にはならない。重要なのは子どもの心の健康を強化すること」「脱毛といじめはどうやっても結びつかない」といった感想を残している。

一方で「私の小学2年生の娘も足の毛が濃いことに悩んでいる。隣の男の子は足がツルツルだって。もうちょっと大きくなったら脱毛させてあげようかなと思っている」「自分も昔、毛深いことで『飛毛腿』(本来は足に翼の生えたような俊足ぶりを指す言葉だが、「毛」という字面を用いていることから毛深さをやゆしたものと思われる)と言われ続けた。これもいじめだよね」など、日本の子どもたちと同じように毛深さに対する悩みを打ち明けるユーザーも少なからず見られた。(翻訳・編集/川尻)

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