【夏場所】照ノ富士 ぶっつけ本番も10度目優勝目指す「できることを精いっぱいやろう」

伊勢ヶ浜親方(左)と照ノ富士

横綱の意地を見せる。大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)を控えた11日、国技館で土俵祭と優勝額贈呈式が行われた。初場所で9度目の優勝を果たした横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)と、春場所優勝の幕内尊富士は休場のため伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)が代理で、贈呈式に出席した。

左わき腹を痛めている照ノ富士だが、夏場所は強行出場で初日に新小結大の里(二所ノ関)と対戦する。照ノ富士は「左わき腹の状態は? 大丈夫です。自分との戦いだし、親方も言っていたけどぶっつけ本番になる」と表情を引き締めた。

かねて2桁優勝を目標にしてきた。「優勝すれば10度目だが? それがかなえられれば一番いい。できることを精いっぱいやろうという気持ち」と力を込めた。春日野事業部長(61=元関脇栃乃和歌)も「(照ノ富士は)ぶっつけみたいな感じで出てくるけど、先頭に立って引っ張ってほしい。横綱はそういう存在だと思うし」と横綱の〝底力〟に期待を寄せた。

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