コムドット、人気は健在? 東京ドームイベントのチケット即完売でJO1ファン動揺

男性5人組YouTuberグループ「コムドット」が9日、総合プロデュースを務める東京ドームでのイベント「Creator Dream Fes 2024 ~produced by Com.~」のチケットが開催3カ月前に全席種完売したと発表した。人気低下がささやかれながらも熱烈な支持がいまだあることを示した格好で、これに対して11人組ボーイズグループ「JO1」のファンが動揺する事態となっている。

「Creator Dream Fes ~produced by Com. ~」は昨年7月に東京ドームで初開催され、8月10日に2回目が行なわれる。コムドットのリーダー・やまとは、9日に投稿した動画で「開催3カ月前の5月上旬に全席種のチケットが完売した」と発表。4月末に先行販売分が完売し、5月初めから一般先着販売が始まったばかりで、やまとは「最速で完売したって感じですかね」と歓喜した。

昨年はスタンド席のチケットがなかなか売り切れず、メンバーたちが「チケット手売り会」を開催していたが、今年は速攻で売り切ったようだ。

コムドットといえば、若者を中心に絶大な人気を誇っていたが、昨年6月に女性YouTuberコンビ「平成フラミンゴ」との間にトラブルが起きたことをきっかけに支持が急落。チャンネル登録者数はピーク時の416万人から3カ月ほどで約30万人も激減し、その後もジワジワと減って現在は379万人にまで落ち込んでいる。

昨秋に一部コンビニでグッズが当たる「コムドットくじ」が販売されたが、大量に売れ残ったことで1枚税込770円のくじが100円に値引きされるなどし、一部では「オワコン化」を指摘されるまでになった。

そんな中、コムドットは5月29日に1stシングル「拝啓、俺たちへ」でメジャーデビューすると発表。同日は、JO1がCDシングルとしては約1年ぶりとなる8thシングル「HITCHHIKER」をリリースする予定で、JO1とってはデビュー曲から7作にわたって続いている「オリコン週間シングルランキング」連続1位記録の更新が懸かっている。

コムドットとJO1の「シングル売上対決」の構図となったが、ネット上では「JO1がコムドットに負けるわけがない」「実績が違いすぎる」「コムドットはもうオワコンでしょ」といった声が目立っていた。

しかし、開催3カ月前に東京ドームイベントのチケットが売り切れてしまうというファンの熱量の高さが浮き彫りになったことで、JO1のファンが焦りを感じているようだ。実際、コムドットのシングルの予約数は伸びているようで、4月6日に予約がスタートすると、HMV、楽天ブックス、Amazonなど各CD予約サイトで1位を獲得。コムドットは4月15日に公開した動画で「予約数4万枚突破」を報告している。

さらに、コムドットはCD封入特典「シリアルナンバー入り応募抽選特典券」の内容として、累計1万人が参加できるという全国5都市(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)での限定イベントの開催を発表。イベントで実施される「メンバー全員サイン会」「メンバー全員握手会」「メンバー個別サイン会」「メンバー個別握手会」に抽選で参加でき、その他に「メンバーユニットチェキ」「メンバーソロチェキ」プレゼントの抽選応募を選ぶことができるという。全国で「会えるイベント」を開いてCD予約数を押し上げるという、アイドル顔負けのブースト作戦だ。

JO1の「HITCHHIKER」もファンの複数枚買いが期待できる豊富な特典を用意しているのだが、コムドットのファンの熱量と強力なブースト作戦は侮れない。コムドットは「人気低下」を指摘されつつも、東京ドームイベントのチケットが「速攻で完売」したり、YouTube動画でいまだに再生数100万回超えを連発したりと、実際の人気がどの程度なのか読みづらく、それもJO1ファンにとっては不気味だ。

ふたを開けてみるまで結果が分からない戦いになりそうで、コムドットのファンは「デビュー曲のオリコン1位」、JO1のファンは「8作連続オリコン1位」の記録を懸け、チャート集計期間のラストまで熾烈なバトルを繰り広げることになりそうだ。

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