5月10日に女子ACLのプレ大会(AFC Women's Club Championship 2023 – Invitational Tournament)の決勝が浦和駒場スタジアムで行なわれた。韓国のWKリーグを11連覇中の仁川現代製鉄レッドエンジェルズは三菱重工浦和レッズレディースに1-2で逆転負けを喫した。
仁川Rのキム・ウンスク監督は、試合を以下のように振り返った。
「こういう結果(逆転負け)になって大変残念に思ってます。ただ、浦和レッズが勝ちにふさわしいパフォーマンスでしたし、試合から学ぶことがすごく多かったです」
一方で、「自分たちのチームが100パーセントのコンディションで挑めなかったのがひとつ残念ではあります。もし叶うならば、もう一度レッズさんと100パーセントのコンディションで試合をやりたいという気持ちです」と再戦を熱望した。
仁川RはFWの10番イネス(コートジボワール)と11番エンゲシャ(ケニア)が不在。ベンチ入りしていた元なでしこジャパンのMF田中陽子も直前の試合で足を痛め、ベンチ入りも出番はなかった。
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それでも、浦和Lの楠瀬直木監督が「ひとつ隙を見せるとしっかり仕留めてくる。仁川の底力を垣間見ました。もっといろいろとチャレンジしたかったのですが、本当に最後の最後まで気が抜けないゲームでした」と評価する戦いぶりだった。
2024-25シーズンから正式に女子のACLがスタートする。男子にも負けない熱を生み出せるか。
キム・ウンスク監督は「日本にはレッズが、韓国には仁川があるというのを示せた試合になったのではないか」とし、「日本と韓国がアジアの女子サッカーを盛り上げていけるようにしたい」と意気込んだ。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)