【新日本】海野翔太 IWGP世界王者モクスリーとの師弟対決へ「この5年間の答え合わせをしたい」

調印式に出席したジョン・モクスリー(左)と海野翔太(新日本プロレス提供)

新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア大会でIWGPヘビー級王者ジョン・モクスリー(38=AEW)に挑戦する海野翔太(27)が前日会見で熱い思いを激白した。

海野は4月の米シカゴ大会でIWGP世界王者となったモクスリーから指名を受け、王者の3度目の防衛戦でついにIWGP初挑戦を迎える。2019年6月の大阪城ホール大会で敗れて以降、師弟関係にあるモクスリーとの大一番が、米国の地で実現する。

この日の調印式に出席した海野はこれまでのレスラー人生を回想。「5年前、大阪城ホールでジョン・モクスリーと出会い、僕は〝シューター〟として生まれました。それまではただのグリーンボーイ。2016年に入門して、厳しい環境の中で1年間練習を積んで、2017年にようやくデビューできました。スクワット1万回、想像つきますか? 新日本はクレイジーシステムだと私は思います。それでも最後の1回をやり終えるまで、必死に、全レスラーが諦めずにやってきました」とヤングライオン時代を振り返った。

レスラーとして師事してきたモクスリーを超えることこそが最大の恩返しだ。「みんなが思うシューターとは何か、僕自身もこの5年間ずっと探してきた。海野翔太とは何なのか、何のレスラーなのか、何のためにここに立っているのか、ずっと考えてきた。その答え合わせを明日したいと思う」と言い切った。「IWGPという名前を腰に巻くためだけに、スクワットをして、厳しい環境をくぐり抜けてきて、コロナもありながら海外遠征を終えて、やっとチャンピオンに認められて、チャンピオンから指名されてやっとこの場に立ちました。5年前に大阪城ホールの第1試合で4分でモクスリーに負けた海野翔太が、米国という最高の舞台でIWGP世界ヘビー級王座という最高のベルトをかけて、メインベントで試合をする。必ず勝って、新しい時代を作り上げていく」と宣言。最後は「クリエイト・ア・パラダイムシフト」と、自身の決めゼリフで締めくくり、IWGP初挑戦初戴冠へ闘志を燃やしていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社