DeNA・中川颯がビックリの特大ファウル 惜しくもポールの右側も藤川球児氏「すごいもの見せてもらった」ハマスタ騒然

 2回、初球を引っ張り、特大のファウルを放つ中川颯(撮影・伊藤笙子)

 「DeNA-阪神」(11日、横浜スタジアム)

 DeNAの中川颯投手が二回の第1打席で右翼ポール際へ特大ファウルを放った。

 2点をかえし、なおも2死二塁で打席に入った右腕。初球、。阪神の伊藤将が投じたカーブを完璧にとらえると、打球は強烈な勢いで右翼席へ飛んでいった。

 ボールは右翼ポール際の上部を通過してスタンドイン。だが敷田一塁塁審は両手を大きく広げてファウルのジャッジを下した。ベンチから牧が飛び出し「ファウル?」のジェスチャーを繰り出すほど、周囲もビックリの一撃。スタンドインなら逆転2ランとなっていただけに、NHK総合で解説を務めた藤川球児氏も「打ったの誰だ?って思って」と苦笑い。「すごいものを見せてもらった」と語り、スタンドも予想外の一撃に騒然となっていた。

 だが本業の投球では苦しい内容。二回に木浪のタイムリーなどで3点を失うと、三回には無死二、三塁のピンチを招き、佐藤輝を打ち取った打球は平凡なフライかと思われたが、強烈な風にあおられて野手が判断できず中前にポトリと落ち、4点目を失った。さらに井上にもタイムリーを浴びた。なおも2死満塁から近本に右翼へグランドスラムを被弾。三回までに2桁10安打を許し、9失点でKOされた。

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