日本ハム・不振の万波が先制二塁打「本当に嬉しい」新庄監督アドバイス「全部狙いに行くつもりで打ちにいけ」1番起用の荒療治に応える

 3回、先制適時二塁打を放つ万波(撮影・中島達哉)

 「日本ハム-ロッテ」(11日、エスコンフィールド)

 日本ハムは三回、1番に入った万波の左翼線適時二塁打で1点を先制した。

 ロッテ先発・メルセデスに対し、先頭のレイエスが両チーム初安打となる中前打で出塁。上川畑の犠打などで2死二塁で万波が2度目の打席を迎えた。カウント1-1からの内寄り低めのスライダーを芯で捉え、左翼線に運んだ。

 「打ったのはスライダーです。本当に嬉しいです」と短いコメントに思いを込めた。

 新庄監督は試合前に「きょう1番万波君で行ってみます。面白そうでしょ?」と話していた。万波はここ10試合25打数4安打と不振。打率も・275から・222まで下げていた。あえての1番起用に「ぜんぶ狙いに行くつもりで、と。打席で自分のフォームと勝負している。ピッチャーと勝負できていないから、もう打ちにいけと言いました」と明かした。

 あえて1番で起用する荒療治。「こういう時期があるんですよ。だれでも。どんなバッターでもあるから、何かをきっかけに、攻めないより攻めていく方が彼はいいタイプだと思う」。久々に強いスイングが芯をとらえた一打。イニング間に万波は新庄監督と笑顔でタッチをかわした。

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