中国の乗用車小売販売台数、4月は減少

中国の乗用車小売販売台数、4月は減少

北京市で4日開幕した国際モーターショーで、電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)のブースを見学する来場者。(北京=新華社記者/尹棟遜)

 【新華社北京5月11日】中国の自動車業界団体、全国乗用車市場情報連合会が10日に発表した4月の乗用車小売販売台数は前年同月比5.7%減(前月比9.4%減)の153万2千台だった。うち自主ブランドは11.0%増(同5.0%減)の88万台、主要合弁ブランドは26.0%減(同9.0%減)の45万台、高級ブランドは12.0%減(同24.0%減)の20万台となった。1~4月の累計は前年同期比8.0%増の636万4千台に達した。

 4月の営業日は22日あり、前年同月より2日多かったが、不安定な価格などが消費者の様子見ムードを強め、乗用車の小売台数は前月比で周期的な低下傾向を示した。化石燃料車の多くは持続的な価格競争により、これ以上の値下げが望めず、結果的に市場は新エネルギー車(NEV)に浸食され、様子見する消費者もおり、販売量の増加を一段とけん制した。

 輸出は23年末から好調に推移している。税関の統計によると、4月の自動車輸出台数は31.0%増の55万6千台、1~4月の累計は26.0%増の187万8千台だった。メーカーの統計によると、部品の状態で輸出し、現地で組み立てて完成させる「コンプリートノックダウン(CKD)」方式を含む4月の乗用車輸出台数は38.0%増(同0.2%増)の41万7千台で、月間記録を更新した。うち新エネ車は全体の27.1%を占め、割合は前年同月から2.9ポイント縮小。南米市場などの回復に伴い、自主ブランドの輸出は41.0%増(同0.1%増)の34万3千台、合弁・高級ブランドは30.0%増の7万台に上った。1~4月の累計は37.0%増の149万1千台だった。 

 新エネ乗用車は、4月の生産台数が33.5%増(同0.9%増)の80万2千台、卸売販売台数が30.0%増(同3.7%減)の78万5千台、小売販売台数が28.3%増(同5.7%減)の67万4千台。輸出は26.8%増(同4.1%減)の11万5千台となった。

© 新華社