紀藤正樹氏 裏金問題初公判「国会議員の関与なし」を猛批判「検察の政治への忖度が見苦しい」

紀藤正樹氏

弁護士の紀藤正樹氏が11日、自身の「X」(旧ツイッター)を更新し、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐる検察の対応を批判した。

政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた安倍派(清和政策研究会)の会計責任者・松本淳一郎被告の初公判が10日に開かれ、検察側は冒頭陳述で「安倍派の収支報告書作成に国会議員は関与していなかった」とした。

紀藤氏はこの問題に関する記事をXに貼付したうえで、「事務方の億単位の経理のミスを管理する側の政治家が気付かずチェックもしないこと自体が関与ではないか」と疑問を呈した。さらに「検察の政治への忖度が見苦しい」と、事件の核心に踏み込もうとしない検察側を厳しく批判した。

裏金問題について国民は実態の解明を望んでいるが、今回の裁判では問題の核心が明らかになることは期待できそうになく、〝出来レース〟との批判も噴出している。

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