【決算】福井銀行、貸し出し好調で増収増益 福邦銀行は3期ぶり黒字

 【決算】福井銀行(2024年3月期・連結) 福邦銀行の子会社化後、2年目の通期連結決算。貸出金利息やコンサル手数料が増加し、増収増益となった。福邦銀単体の経常利益、純利益は3期ぶりに黒字となった。

 福井銀単体では、貸出金利回りは2期連続上昇し、貸出金利息が17億1千万円増の182億9千万円となった。野村証券との提携でアセットコンサル手数料が5億7千万円増。有価証券関連の損益も改善した結果、経常利益は62.6%増の43億3700万円、純利益は1.9%増の30億1600万円だった。一方、物件費がかさんだことで、本業のもうけを示すコア業務純益は前期比16.6%減の50億5200万円だった。

 福邦銀単体は中小企業向けの貸し出しが順調。福井銀向け貸し付けを除く貸出金利息は約3億3千万円増加した。経常利益は10億9200万円(前期は23億7800万円の赤字)、純利益は9億1100万円(同26億2300万円の赤字)となった。コア業務純益は2.1倍の6億6700万円だった。

 両行合算の貸出金残高は前期末比2083億8400万円増の2兆4349億5900万円。預金残高は260億3800万円増の3兆3211億5500万円。金融再生法に基づく不良債権比率(合算)は0.04ポイント低下し1.52%。自己資本比率(連結)は0.18ポイント低下し7.41%。

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