チャールズ国王、ヘンリー王子の帰国日にショックな発表! 「王子にはっきりと一線を引いた」報道

2016年10月、英ノッティンガムを訪問したヘンリー王子(C)GettyImages

現地時間5月7日、ヘンリー王子が、ライフワークとして情熱を注いでいるインヴィクタス・ゲーム10周年記念礼拝に参列するため3カ月ぶりにイギリスに一時帰国。しかしチャールズ国王からはっきりと一線を引かれてしまったと、メディアは次々に報道している。

目次

チャールズ国王、王子の帰国日にショックな発表
インヴィクタス10周年記念礼拝日に国王は?
王族よりも母・ダイアナの親族に囲まれる王子

チャールズ国王、王子の帰国日にショックな発表

チャールズ国王とキャサリン妃ががん治療中のため、公務の振り分けが大変そうだと心配されている英王室。アン王女やエドワード王子の妻ソフィー妃が積極的に公務をこなしていると伝えられているが、平均年齢が高いため、このままでは体力が持たないのではないかと懸念する声が上がっている。

ヘンリー王子を一時的に公務へ復帰させる話も報じられ、インヴィクタス・ゲーム10周年記念礼拝に参列するため一時帰国する5月上旬に、国王と公務復帰に向けた具体的な話し合いをするかもしれないとの臆測も流れていたが、それは実現しないことが明白になった

ヘンリー王子が一時帰国した7日、チャールズ国王は、自分が31年間勤めていた陸軍航空隊大佐の座をウィリアム皇太子に任せると発表。正式な引き継ぎ日となる今月13日を待たず、王子の帰国日に公表したのは、10年間陸軍に所属し、軍人だったことに誇りを持つ王子への警告だと英メディアはこぞって報じた。

ちなみに2013年に退役したウィリアム皇太子が軍に所属していたのは7年間。攻撃ヘリコプターの乗員としてアフガニスタンに2度派遣されているヘンリー王子のほうが長く勤めていたため、もし王室を離脱していなかったらこの役職は王子が引き継ぐことになっていただろう。

ヘンリー王子にとって憧れの役職であることには違いなく、この発表にさぞかしショックを受けただろうとみられている。

インヴィクタス10周年記念礼拝日に国王は?

ショックなのは、このことだけではない。父との面会を熱望していた王子だが、「スケジュールが埋まっているから無理」と断わられてしまったのだ。

英メディアはこの一連の動きを、「実の息子だから突き放すことがきず、これまでヘンリー王子に甘い対応をしていた国王が、今回はっきりと一線を引いた」と報道。

そんなチャールズ国王は、8日にセントポール大聖堂で行われたインヴィクタス10周年記念礼拝に参列しなかった。同日は、カミラ王妃と共に今年初となるガーデンパーティを主催し、アン王女やエドワード王子夫妻、グロスター公爵夫妻が出席。そのため、記念礼拝には主要王族は誰も姿を現さなかった。
ちなみに10年前のインヴィクタス・ゲーム第1回大会の開会式には、国王も王妃も皇太子もそろって出席し、王子をサポートしていた。

一方、記念礼拝には、母親であるダイアナ元妃側(スペンサー家)の親族――伯母、叔父、いとこはそろって出席。ヘンリー王子がはじけるような笑顔で、彼らと会話を交わしたり、抱擁を交わす姿が伝えられた。

なお、ヘンリー王子は王室離脱後もスペンサー家とは交流を続けており、昨年アメリカのモンテシートで行われたリリベット王女の洗礼式にも、王族は誰も出席しなかったが、ダイアナ元妃の二人の姉は出席したと報じられている。

王族よりも母・ダイアナの親族に囲まれる王子

今回の礼拝にはダイアナ元妃が亡くなった後に支えてくれたことからヘンリー王子が「第二の父」だと慕うマーク・ダイアーも出席。マークは、アーチー王子のゴッドファーザーだともいわれている、家族同然の人物であるため、ヘンリー王子は心を許せる真のファミリーに囲まれ、大満足だったのではないかという意見も出ている。

ネット上では、「チャールズ国王を嫌っているスペンサー家が、ヘンリー王子を使ってあてつけている」などとスペンサー家を批判する声もあるが、「王族だけが王子の親族じゃないんだから、別にいいじゃないか」「母方の親族とのほうが仲が良いというのは、庶民でもよくあること」「家族ってこういうもの。王室は大人げない」といったコメントが飛び交っている。

いずれにしても、息子たちに「ずっと親友同士でいるように」と約束させていたダイアナ元妃がこの状況を見たら、さぞかし悲しむのではないだろうか。

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