豪華曳山ずらり お旅まつり、子供役者が熱演 「歌舞伎のまち小松」魅力体感

大勢の観衆が詰め掛けた曳山五基曳揃え会場=11日午前11時40分、小松市のこまつ曳山交流館みよっさ前

 小松市を代表する祭礼「お旅まつり」は2日目の11日、こまつ曳山(ひきやま)交流館みよっさ前で曳山五基曳揃(ぞろ)えが行われ、絢爛(けんらん)豪華な曳山の上で地元の子供役者が演じる歌舞伎が観衆を引き付けた。北陸新幹線延伸後初めてのまつりとあって、駅近くの会場には大勢の見物人が詰め掛け、熱気が広がる「歌舞伎のまち」の魅力を体感した。

 昨年は雨天中止となり、2年ぶりの曳揃えとなった。この日は午前9時過ぎ、みよっさ前に5基の曳山が集結。上演当番町の西町の子供役者が「辰巳用水民之礎(たみのいしずえ) 稲葉左近館之場(いなばさこんやかたのば)」を情感たっぷりに演じ、観客から拍手が沸き起こった。

 上演に先立ち、会場の特設舞台では、みよっさ口上大会が行われた。小松の観光大使「こまつ姫御前」や各町の若衆、曳山を映像で記録する金沢学院大生ら13組が「トザイトーザイ」と声を張り上げ、取り組みをアピールしたり、まつりへの意気込みを語ったりした。曳山八基祝い唄が披露され、宮橋勝栄市長があいさつした。

 午後には細工町交差点で7基が勢ぞろいする曳山曳揃えが行われる。西町に加え、曳山を持つ市内8町から募った「八町こども歌舞伎」の子供役者が曳山子供歌舞伎を上演する。

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