タケノコから弓矢まで、竹の魅力を丸ごと体感 名産地・京都府長岡京市の児童が授業

竹でできた弓矢で的当て体験をする子どもたち(長岡京市内)

 タケノコや竹について学ぶ授業に、長岡第十小(京都府長岡京市井ノ内)の3年生約40人が取り組んだ。収穫や遊びを通して乙訓地域の特産に理解を深めた。

 総合的な学習の時間「乙訓の名産をプロデュースしよう」で、学びの動機づくりのために行った。同小の放課後児童教室「すくすく」の西村日出男代表が、放置竹林整備などに取り組む市民団体「長岡京市環境の都づくり会議」の代表も務める縁で、同会議が管理する市内の竹林を訪れた。

 児童たちは同会議のメンバーらの手ほどきを受けてタケノコ掘りを体験。皮をむいてもらい、かじってみる子どももいた。竹で作られた弓矢や笛で遊んだり、竹をのこぎりで切ったりしたほか、竹炭を作る窯も見学し、多様な使い道を学んだ。

 中嶋千乃さん(9)は「竹のことをあまり知らなかったけれど、さまざまな形で役立っていると分かった」と話した。金正朔弥さん(8)は「おもしろかった。いろいろな所である竹についてのイベントにも行ってみたい」とうなずいた。

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