【フィギュア】引退発表の宇野昌磨を露メディアも称賛「婉曲表現を一切使わなかった」

宇野昌磨

9日に現役引退を表明したフィギュアスケート男子の元世界王者・宇野昌磨(26)に対し、ロシアメディアが賛辞を贈った。

同国メディア「スポーツ」は「2度の世界チャンピオンに輝いた宇野昌磨がそのキャリアを終えた」との見出しを立て、特集記事を掲載。「宇野選手はファンやスポンサーを引き留めるためによく使われる活動休止や休養などの婉曲表現を一切使わなかった」とつづった。

その上で「羽生結弦が日本で長く君臨してきたため、宇野のキャリアは多くの人にとって実際よりも短いように見えるが、2015年からトップクラスの座にいた」と振り返り「五輪での金メダルは持っていないが、氷上で何も成し遂げていないとは決して言えない。全く異なるプログラムを膨大に演じてきた。男子スケート史上最高の選手の一人であると言える」と絶賛した。

最後には「宇野とともに、男子スケートの一時代が消えてしまう」と切り出し「18年平昌五輪のトップ10のうち、今も金博洋(中国)は競技を続けているが、平昌五輪では4位で、前回の世界選手権では39位だった」と世代交代の流れが生じているとの見方を報じた。

とはいえ、宇野の功績が色あせることはない。最後には「宇野が残したもの常にポイントやタイトルよりも豊かなものだった」と締めくくった。

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