裁判員裁判制度を理解 桜の聖母高で福島地裁講義 模擬裁判し「より身近に」

真剣に模擬裁判に取り組む生徒

 福島地裁の出前講義は9日、福島県福島市の桜の聖母高で開かれ、2年生約50人が裁判員裁判制度への理解を深めた。

 昨年から裁判員に選ばれる年齢が18歳以上に引き下げられた。福島地裁は生徒の興味関心を高めるきっかけをつくろうと講義を開催した。

 小沼友美裁判官が講師を務め、裁判員裁判の流れや裁判所の業務を説明した。

 模擬裁判も行った。生徒一人一人が役割を決め、シナリオを朗読しながら実演した。弁護人役を担当した川口実理さん(16)は「裁判が以前より身近に感じられた。裁判員は人の人生を左右する重要な役目だが、今後選ばれる機会があればその責任と向き合いたい」と述べた。

(県北版)

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