行列ラーメン店「髙安」のカップ麺が話題 渾身の「京都豚骨」を再現、期間限定販売

人気店の「中華そば 髙安」(京都市左京区一乗寺)

 京都市左京区一乗寺の行列ラーメン店「中華そば 髙安」が監修したカップ麺の期間限定販売が始まった。うま味たっぷりでありながら、獣臭さはないという同店独特の「京都豚骨」の味わいを、カップ麺でもできる限り再現した。関係者は「納得いくできばえ。ぜひ一度味わってほしい」とアピールしている。

 髙安は数年前、「サッポロ一番」などのブランドで知られるサンヨー食品(東京都)とコラボレーションしてカップ麺を売り出し、好評を博した。今回も同社と手を携え、ゼロからレシピを練り直した。

 苦心したのは、髙安の特長という「雑味や獣臭はないが、うま味とコクはたっぷりある『京都豚骨』のスープ」に、カップ麺でいかに近づけるかだった。同社開発担当者と打ち合わせや試作を重ね、1年を費やして仕上げた。髙安の髙安慶光さん(55)は「店で食べる本物のところまでは難しいとしても、納得いく味わいになった。再現性は高いと思っている」と自信を見せる。麺もノンフライのコシがあるタイプで、こだわった。思い入れが深い「京都豚骨」というフレーズをカップ麺のふたに入れた。

 4月上旬に発売後、味わった人からは「おいしい」「また店に行きたくなった」との感想が聞かれるという。髙安さんは「カップ麺で気に入ってもらい、店舗にも足を運んでもらえたらうれしい」と期待する。

 価格は税込み約300円で、販売は5月末ごろまでの見通し。髙安の店頭に加え、関西では阪急オアシス、イズミヤ、万代のスーパー各店で取り扱っているという。

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