橋下徹氏 国会議員が〝領収書のない金〟欲しがるのは「選挙のためじゃなく生活レベルがあがる」

橋下徹氏

元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が11日、関西テレビ「ドっとコネクト」に出演。自民、公明両党が合意した政治資金規正法改正案について私見を述べた。

与党の政治資金規正法改正案では、政治家の責任の強化、外部監査の強化、政策活動費の使い道の公開などが盛り込まれた。一方で政治資金パーティー券の購入者を公開する基準の金額については、現行の20万円から引き下げる方針については合意したものの、引き下げる額については明記されなかった。

橋下氏は「日本の政治家ダメですよ。国会議員は。こんだけ、国民からの不信がつのってる状況を感じてないのかな」とバッサリ。「結局、いろんな改革案というのは政治家が領収書のないお金をなんとか保ちたいんです。だって領収書を出さなくていいお金、納税しなくてもいいお金、こんなお金民間でありますか? ないでしょ? それを100万、200万どころか億単位でそれを持つんですから」と呆れたように語った。

橋下氏は領収書の必要ない金には〝3兄弟〟があるとし「政策活動費と旧文通費、あと立法事務費というのも実は領収書のないお金なんです。立法事務費は会派にお金が出されるんですけど、国会議員1人当たり65万円受け取れる。僕が何を言いたいかというと、今は野党が一生懸命、与党のことを追及してるでしょ。でも野党から自分の口から立法事務費の改革なんて誰も言わない。政策活動費とか旧文通費はメディアで騒がれたから嫌々やってるだけ」と切り捨てた。

その上で「本気で改革やるって言うんだったら、自分たちから『立法事務費というのも領収書のないお金だから、透明化しよう』というのが出てもいいのに、野党の国会議員も誰も言わない。だから、問題にならなければこのおいしいお金を、自民党の国会議員はアウトだけど、野党の国会議員もみんな持ちたいんですよ」と分析した。

MCの石井亮次アナから「領収書のないお金が欲しいのは選挙のためか?」と聞かれた橋下氏は「選挙のためじゃなくて、普通の生活レベルがあがるじゃないですか。飲み食いするにしたって。何にも使えるわけだから。聞いた話では子供の授業料とか教育費。ものすごい高い学校に行けば、お金が回らなくなるから。だってこれに回したって、証拠がなければ証明できないわけだから」と明かしていた。

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