王者の復帰戦で思わぬアクシデントが発生した。
現在開催中の男子テニスツアー「イタリア国際」（５月７日～19日／イタリア・ローマ／クレー／ATP1000）は、現地５月10日に２回戦を実施。第１シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア／世界ランク１位）が、ラッキールーザー（予選敗者が繰り上がる措置）のコレンティン・ムテ（フランス／同83位）に6-1、６-3で勝利を収めた。
先月の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」以来、約１カ月ぶりにツアーへ戻ってきた36歳の世界王者。復帰戦での白星スタートに安堵の表情を浮かべ、試合後にファンサービスに応じていた。
しかし、ここで事件が起きた。
ファンの１人がサインを貰おうと身を乗り出すと、リュックから水筒が滑り落ち、なんと世界王者の頭部に直撃したのだ。その場にうずくまり、しばらくの間身動きが取れない状態が続く。警備員らも駆け寄り、それからコートを後にした。
この場面の映像は『Tennis Channel』など複数の海外メディアが公開しており、ファンからは「金属の水筒は痛い！しかもその高さから」、「無事であることを願っている」と心配する声が多く挙がった。
この件について、ファンの行為は故意ではなく事故として扱われるとした大会主催者は公式Xを更新し、次のように報告した。
「ノバク・ジョコビッチが試合終了後にセントラルコートから退場し、観客にサインをしている最中、（ファンのリュックから）誤って落ちた水筒が頭部を強打しました。ジョコビッチは適切な治療を受け、すでにホテルに戻っています」
また、本人も自身のXで事故後の状態について「心配のメッセージをありがとうございます。これはアクシデントで、僕はホテルでアイスパックをして休んでいるから大丈夫です。また日曜日に会いましょう」と投稿した。
幸い大事には至らなかったが、当たり所が悪ければ大ケガにつながりかねない場面ではあった。好発進を切っているだけに良いコンディションでトーナメントを勝ち進んでほしい。
構成●スマッシュ編集部
