ロシアとの戦争、2カ月以内に重大局面 ウクライナ司令官が予想

[10日 ロイター] - ウクライナのパブリュク陸軍司令官は、ウクライナへの武器供給の遅れをロシアは利用しようとしていると述べ、戦争は今後2カ月で重大な局面を迎えるとの見方を示した。英誌エコノミストが10日、インタビューの内容を伝えた。

「われわれが1─2カ月で十分な武器を入手すれば、状況が不利に転じる可能性があることをロシアは承知している」と語った。

インタビューはロシア軍が10日にハリコフ近郊で攻撃を開始する前に行われた。

パブリュク氏はロシア軍が東部のルガンスク、ドネツク両州をゆっくりと前進することに集中するとの見方を示した。ウクライナは防空体制の高める必要があるとし、F16戦闘機が配備されれば強化が図られると述べた。

「(ロシアは)最も適切な方向を選択する前に、ウクライナの戦線の安定性を試している」と語った。

また首都キーウの防衛体制に改めて重点を置くべきとの考えを示した。「東部の状況がいかに厳しくても、キーウの防衛は依然として主な懸念事項の一つだ」と指摘。「キーウはウクライナの中心であり、首都の防衛が将来重要な役割を果たすことは分かっている」と述べた。

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