22歳「黒ギャル」がカレー店オープン 八木橋凪さん(青森市)「好きなこと前面に」

「若い人にも年配の人にも食べに来てほしい」と話す八木橋さん
看板メニューの「ナギカレー」

 青森市の八木橋凪(なぎ)さん(22)が今月、カレー店「津軽ギャルの青森カレー DIVA(ディーバ)」を同市古川にオープンした。濃い色のメークが特徴の「黒ギャル」が昔から大好きで、黒ギャルメークで店に立つ。「ギャルと飲食業は合わないかもしれないけど、大切なのは中身。好きなことを前面に出し、全力で頑張りたい」と意気込む。

 青森市出身。母親が歌手の安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんの大ファンで、自身も幼い頃から、2人のかわいさとかっこよさに憧れた。付けまつげやアイライナーなどで目鼻をくっきり目立たせるギャルメークは中学1年にし始め、高校時代に「いつかギャルをコンセプトにした店を開きたい」と漠然と思うようになった。

 青森中央高校を卒業後、同市の宿泊施設に4年ほど勤務したが、髪形やメークは自由にできず「ギャルを楽しめなかった」。知人に独立を勧められたことを機に退職を決意。昔から好きだったカレーの店を開くことに決めた。

 店の看板メニューは、自身の名前を付けた「ナギカレー」(千円)。スパイスの利いたカレーに柔らかチキン、素揚げしたパプリカとオクラなどがハート形の器に盛り付けられている。2~3週間、試行錯誤を重ねて完成させた。

 店名の「DIVA」は、英語で主役という意味がある。「一人一人が人生の主役。カレーを食べた人に元気になってもらいたい」というメッセージを込めた。

 「今は少なくなってしまったけど、黒ギャルが増えたら、もっと青森は明るくなるはず」と八木橋さん。「周りの目を気にせず、好きなことをとことんやる『ギャル魂』で頑張る。22歳のギャルが頑張っている姿を見せることで、同じようにチャレンジしようと思ってくれる人が出てくればうれしい」と話している。

 営業は午前11時~午後2時。定休日は決まっておらず、しばらくの間は毎日営業する予定。

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