298組が半世紀の歩み振り返る 倉敷で金婚夫婦お祝いの集い

298組が参加した第26回「金婚夫婦お祝いの集い」倉敷会場=倉敷市民会館

 第26回「金婚夫婦お祝いの集い」(山陽新聞社主催)倉敷会場が11日、倉敷市本町の市民会館で開かれた。岡山県西部を中心に参加した298組が苦楽をともにした半世紀の歩みを振り返り、晴れの日の喜びを分かち合った。

 金婚夫婦が結ばれた1974(昭和49)年は、佐藤栄作元首相が日本人初のノーベル平和賞を受賞。前年の石油ショックの影響で国内は「狂乱物価」に見舞われた。県内ではJR岡山駅に地下街「岡山一番街」がオープンし、県内初の高速道路として中国縦貫自動車道(中国自動車道)が一部開通した。

 式典では、岡崎伸二山陽新聞社取締役倉敷本社代表が「地域や国の発展に尽力された皆さんに感謝する。今後もかけがえのない夫婦の時間を過ごしてください」とあいさつし、伊東香織倉敷市長が祝辞を述べた。

 金婚夫婦を代表し、岡山県子ども会連合会会長の浅原耕一さん(74)、泰子さん(73)夫妻=同市=が登壇。耕一さんは「いつもそばで支えてくれた妻とこれからも楽しく、笑顔の絶えない日々を重ねたい」と話した。

 会場では岡山フィルハーモニック管弦楽団が「あなた」「精霊流し」など当時のヒット曲を披露。半世紀の出来事や世相を振り返る映像の上映、民謡歌手田中みずほさんのステージもあった。

 集いは、山陽新聞社の創刊120周年を記念し1999年に始まった地域貢献事業。参加者には記念品が贈られ、会場で撮影した夫婦の記念写真と祝辞状が後日届けられる。

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