【オート】浜松G1 75歳の篠崎実がG1最年長優出記録を更新

 75歳でG1最年長優出を果たした鉄人・篠崎実

 「開場記念ゴールデンレース・G1」(11日、浜松)

 川口オートの鉄人レーサーで、75歳2カ月15日の篠崎実(川口・9期)が、開催4日目11Rの準決勝戦を、1枠から逃げ切り、G1最年長優出記録を塗り替えた。従来の記録は岩田行雄が2021年9月12日のムーンライトチャンピオンカップ(伊勢崎)で達成した64歳3カ月20日で、10歳11カ月更新した。

 レースはハンデ0で1枠の篠崎が好スタートで1周1角を先取り。2枠の柴田健治(浜松)が2車身差で続いたが、6周目3角で平田雅崇(川口)、中村雅人(川口)、金子大輔(浜松)が横並びで篠崎を猛追。それでも篠崎が何とか我慢して1着でゴール。外から迫った中村と平田が、篠崎から1/2車身差で2、3着に入った。

 「マジかよと思った。エンジンの仕上がりは最高。跳ねが全然ないので視界は良好だね。後ろからいつ来るのか分からなかったが、まさか勝つとはね。優勝戦は8周になるけど、75歳でもスタミナは大丈夫だよ」と元気いっぱい。

 篠崎は公営競技最年長優勝(73歳10カ月29日)、SG最年長勝利(75歳2カ月4日)の記録も保持している。デビュー53年3カ月目で、通算1531勝はオート史上5位(現役3位)。通算117回の優勝は史上5位(現役2位)。1985年に日本選手権(伊勢崎)、1988年にオールスター(伊勢崎)と、2回のSG制覇がある。

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