「普通なんて 自分たちの想像 個性いっぱいに」 小学生などの標語をしおりに 南城市男女共同参画推進委員会

しおりを手にする南城市男女共同参画推進委員会の屋我和枝委員長=2日、同市役所

 【南城】官民でつくる南城市男女共同参画推進委員会(屋我和枝委員長)は、標語を書いた手作りのしおりを市まちづくり推進課の窓口などで配布している。昨年度に初挑戦した試みで、300枚以上作ったしおりは残りわずかになっている。

 同委員会は昨年11月、男女共同参画をテーマに市民から標語を募集。「それぞれ思いがあってもみんな忙しいから、きっと応募ゼロ」と思ったが、計58点が寄せられた。

 一般の部は仲里智子さんの「家事育児 女性がやって当たり前? なくしていきたい その当たり前」、中学生の部は知念中2年(当時)の新垣凛空(りく)さんの「男だから、女だからと決めつけず 作っていこう 男女共に輝ける社会」、小学生の部は佐敷小4年(当時)の盛山笑以実(えいみ)さんの「普通なんて 自分たちの想像 個性いっぱいに」をそれぞれ受賞作品に選び、しおりにした。

 屋我さんは「ラミネートの角を丸く整えたり、百均でリボンを買ったりしましたよ」と振り返る。ことし2月に開いた男女共同参画イベントの会場や図書館、学校などで配るうち、「盛山さんが作った標語のしおりをください」とリクエストした小学生もいたという。

 屋我さんは「『男だから』『女だから』ではなく、みんな違ってみんないいと伝えたい。しおりが欲しい方はぜひどうぞ」と話している。(南部報道部・平島夏実)

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