【大相撲】元大関琴風の尾車親方 70歳の任期満了を前に相撲協会を退職

尾車親方

日本相撲協会は11日、元大関琴風の尾車親方(67)が同日付で退職したことを発表した。

先代の佐渡ヶ嶽親方(元横綱琴桜)から誘いを受け、1971年に14歳の若さで同部屋に入門。同年名古屋場所で初土俵を踏んでから、順調に番付を上げ続けたが、左ヒザの大ケガによって一時は幕下30枚目まで転落。81年秋場所で初の幕内優勝を果たし、次の九州場所から大関昇進。83年初場所で2度目の優勝。85年九州場所で引退した。

その後は年寄・尾車を襲名し、佐渡ヶ嶽部屋から独立して87年に尾車部屋を創設。2012年の巡業中に転倒し、頸髄捻挫の大ケガを負ったが、懸命のリハビリにより復帰。その後に、協会のナンバー2である事業部長も務めた。65歳の定年後は参与として協会に残ったが、70歳の任期満了を前に退職となった。

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