【F1】暴走連発マグヌッセンをピアストリが猛批判「もっと厳しくする必要がある。間違っている」

危険な走行が問題視されているマグヌッセン(ロイター)

F1ハースのケビン・マグヌッセンが暴走を連発している問題を受けて、ついに現役ドライバーからも批判の声が上がった。

マグヌッセンは5日(日本時間6日)のマイアミ・グランプリ(GP)決勝で、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)に追突してリタイアに追い込んだ。4日(同5日)のスプリントでも、ルイス・ハミルトン(メルセデス)をコースから外れながら抑え続けたことで10秒ペナルティーを3回、さらに5秒ペナルティーまで受けて合計35秒のペナルティーという大量の処分を受けた。

他にも中国GPでRBの角田裕毅に無謀な運転で突っ込んで処分を受けるなど、今季のマグヌッセンは〝ラフプレー〟が目立っており、史上初となるペナルティーポイントの累積による出場停止に〝王手〟がかかっている状況だ。

マグヌッセンの危険運転に対してはF1界から批判が相次ぐ中で、他チームの有力ドライバーからも非難の声が上がった。

スイス誌「スピードウィーク」は「マグヌッセンはマイアミで記録破りの5ペナルティーポイントをもらい、現在レース禁止の危機に瀕している。そしてマクラーレンのドライバーであるオスカー・ピアストリは、トラック上でのデンマーク人選手の行為に対して明確な非難の言葉を明らかにした」と報じた。

ピアストリはマグヌッセンについて「スプリントの後に、彼が『自分が受けたすべてのペナルティ―は当然だ』と言っているのを見た。こういうペナルティーを受けたドライバーが、ペナルティーを受けるのは当然だと言いながら、それでもこんな道を選んだという事実は、良い前例ではないと思うね」と厳しく指摘。マグヌッセンは自身が受けたペナルティーについて開き直るような発言をしており、ピアストリはそうした姿勢を問題視したのだ。

さらにこう続ける。「ペナルティーを受けること、五分五分だったとか、ひどい扱いを受けたとか言うのは別のことだ。しかし、これほど多くのペナルティーを受けておいて『はい、私にはすべてのペナルティーを受けるのは当然だ』と言うのは、危険な前例であり、もう少し注意深く監視されるべきだ」と重ねて主張した。

そして「この件については、もっと厳しくする必要があると思う。このようなことが起こったのは初めてではありません。そして、それを行ったドライバーは〝チームのためにやった〟ことを認めた。私にとってそれは間違っている」と猛批判を展開した。

普段しのぎを削るドライバーからも批判の声が上がり、マグヌッセンはますます崖っぷちに追い込まれそうだ。

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