巨人・菅野智之が1500奪三振 節目は村上から NPB史上60人目「昔は三振こそが正義だと思っていた」

 1500奪三振のパネルを掲げる菅野

 「ヤクルト-巨人」(11日、神宮球場)

 巨人の菅野智之投手(34)が、通算1500奪三振を達成した。六回、村上からこの日4個目の三振を奪い、プロ野球史上60人目の記録に到達した。プロ初の奪三振は13年3月30日の広島戦(マツダスタジアム)で菊池からだった。

 試合は初回、塩見、丸山の連打から1点を失ったが、直後の二回に岡本和の6号ソロで同点に追いつくと、四回には2打席連発となる7号2ランで勝ち越しを決めた。

 野手の援護を背に、菅野も粘りの投球。初回、村上を空振り三振に斬ると、二回には武岡から空振り三振を奪った。さらに四回には、サンタナから空振り三振を奪った。16、18年に最多奪新のタイトルも獲得した右腕は「昔は三振こそが正義だと思っていた」と話した上で、「ここ数年」の変化を告白。「いまは取れる時に取れたらいいかなと思っていて。なきゃいけない能力だし、こだわりすぎてもいけないのかなという感覚。固執していくのではなくて、順応していく能力も必要かな」と明かした。

 経験と技術に裏打ちされた特殊能力。この日も村上、サンタナと好打者から奪った三振に価値がある。

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