西武・松本航がプロ6年目で初ホールド 同郷・甲斐野央の穴埋める「勝利の方程式」入りへ、松井監督「状態を見ていきたい」

8回、1イニングを無失点に抑えた西武2番手の松本(撮影・冨永豊)

◆西武2―1楽天(11日、ベルーナドーム)
西武の松本航投手(27)が1点リードの8回に2番手で登板し、無失点に抑えてプロ6年目で初のホールドをマークした。

2019年にドラフト1位で入団した右腕は21年に2桁勝利を挙げると、今季も先発として4試合に登板。1勝1敗、防御率1・91と好成績をマークしていた。しかし交流戦前まで日程に余裕があり、豊富な先発陣を抱える西武の中で登板機会がない一方、中継ぎ陣が相次いで調子を落とすなどして苦しい状況に陥っていることから、7日のロッテ戦からブルペンを任されるようになった。最速154キロの直球を主体に力強い投球を披露。全打席出塁していた島内に四球を与えたが、渡辺佳を直球で追い込んだ後、カットボールで空振り三振に仕留めた。松井稼頭央監督は「ちょっとまた違う松本が見られた。ポテンシャルの高い投手なので見事だった」とねぎらった。

松本は中学生の時に地元兵庫の選抜チームで甲斐野央とチームメートになった。今季ソフトバンクから加入した甲斐野は主に8回を任されて8試合に登板、5ホールドを挙げていたが、右肘に違和感を訴えて4月24日に出場選手登録を抹消された。その穴を埋めるように松本が存在感を発揮。松井監督は「連投とかを含めて、投げていきながら状態を見ていきたい」と引き続き「勝利の方程式」での起用を見据えていく考えだ。

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