月の年金9万4300円「人生やり直しができればなあ」71歳男性が後悔している現役時代の決断

老後の心配事といえば、やはりお金。現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住71歳男性のケースを紹介します。

金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。 現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住71歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人:71歳男性 同居家族構成:本人、長男(40歳)、次男(36歳) 居住地:東京都 リタイア前の雇用形態:自営業・自由業 リタイア前の年収:450万円 現在の貯蓄額:預貯金500万円、リスク資産:0円 現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金14年、国民年金22年

現在受給している年金額(月額)

老齢基礎年金(国民年金):4万3000円(繰り上げ受給) 老齢厚生年金(厚生年金):3万2300円 障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし 遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金1万9000円

「子どもとの同居で暮らしていけている」

現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。 その理由として「子ども二人と同居しているので暮らしてはいけているが、一人になると生活が不安」と説明。 ひと月の支出は「約12万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。

「医療費のことを考えると眠れなくなる」

年金で足りない支出について「同居の子どもに負担してもらう」ことで賄っているため、「二人の子どもが家を出て行ったらと思うと、生活が苦しくなりそうで不安が募る」と語ります。 他にも「健康面が不安。入院や手術など、医療費のことを考えると、眠れなくなる。将来、認知症、がんなど、不安なことはたくさんある」と気が休まらない様子。 年金生活においては「ほとんど自炊している」そうで、「スーパーのチラシなど(を見て)特売品を買っている。日持ちするものは買いだめしておく。ポイントもためている」と食費を抑える工夫をされているとのことです。

「最初に入社した会社を退職したことを後悔」

「昨年仕事を辞め、本格的に年金暮らしになった」という投稿者。 現役時代を振り返って「年金を満額払うべきだった。最初に入社した会社は企業年金(制度)も厚生年金もあり、8年で辞めたが後悔している」と当時の決断を悔やみます。 「定年まで勤めたら、年金は今の4倍位あったかもと思うと、若気のいたりとはいえ、馬鹿だったと考える」と未練を語り、「若い時は気が付かないもの。周りの大人が教えてくれていたら、とよく後悔する。人生やり直しができればなあ」とため息。 いっぽうで年金生活に入ってからは「息子に、いつまでもガラケーをつかっていると時代に置いていかれるよ、と言われてスマホに変えた」といい、「現在ポイントを貯めたり、クーポンを使えるようになり、スマホライフを楽しんでいる。もっとスマホを使いこなしたい。呆け予防にも良さそうだ」と、新たな楽しみを見つけられたようです。 ※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています ※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます ※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません (文:あるじゃん 編集部)

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