神戸-大阪鉄道開業150年式典 SLから新快速まで、鉄道の変遷を神戸駅舎に投影

JR神戸駅を彩るプロジェクションマッピング=11日夜、神戸市中央区相生町3(撮影・風斗雅博)

 神戸-大阪間の鉄道開業から、11日で150年を迎えた。JR神戸駅(神戸市中央区)では式典が開かれ、夜は同駅舎をスクリーンに見立てて鉄道や街の変遷を上映する「プロジェクションマッピング」を実施するなど、地域の賑わいを支えた大動脈の節目を祝った。

 新橋-横浜間に続く国内2番目の路線として1874(明治7)年に開業し、89年に新橋-神戸間の東海道線が全線開通した。2022年度の神戸-大阪間の輸送密度(1キロ当たりの1日平均乗客数)は31万9661人で、JR西日本管内の区間別では最多だった。

 JR西による式典は「鉄道唱歌」ジャズバージョンの生演奏で開幕。同社の三津野隆宏近畿統括本部長は「神戸-大阪間の17駅で1日約170万人の利用がある。地域に支えていただいたことに感謝したい」と述べた。オリジナルヘッドマークを付けた記念列車の出発時は、向かいのホームに並んだ人たちがカメラを構えて見送った。

 プロジェクションマッピングは、開業後に走った蒸気機関車(SL)や新快速電車、かつての駅舎の映像が壁面に浮かび上がった。12日午後8時~9時15分ごろにも上映する。(岩崎昂志、大島光貴)

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