原宿にできた謎の麺処「ラーメンソーメン屋」って何?

原宿の大通りから小道に入って歩くこと1分、「ラーメンか? ソーメンか?」と書かれた、風にはためくのぼりが目に飛び込んでくる。朱色の門には「麺屋一杯」の文字。のれんには横棒とカタカナの「ソ」を組み合わせたような謎のマークが書かれている。

この店は、ヤマサ醤油(しょうゆ)が開発したラーメン風そうめんつゆ「ヤマサ 麺屋一杯」シリーズのポップアップストア「ラーメンソーメン屋 麺屋一杯」(UNKNOWN HARAJUKU・アンノン原宿)。そうめんの新しい楽しみ方を多くの人に味わってもらおうと、ヤマサがこの“麺処”を5月10日から期間限定で始めるという。一足先にのれんをくぐり、中をのぞいてみた。

古民家のはりや壁にはちょうちん、木目調の板に書かれたメニューが並び、店内はますますラーメン店の様相だ。「ラーメンのようにそうめんを食べてほしい」というヤマサの意気込みがうかがえる。メニューは、麺屋一杯の「鶏がら煮干つゆ 醤油」「鯛だしつゆ 塩味」「シビ辛麻辣(マーラー)つゆ」を使った麺の3種類で、品名はラーメンソーメン。鶏がらの普通サイズを1杯、鯛だしと麻辣の小盛りを1杯ずつ注文して、少し待つ。

鶏がらは、透明な丼の中に麺が横たわり、その上に煮卵とチャーシューがトッピングされている。麺をすくいあげると、つるつるの細麺にどろりとしたスープがよく絡む。口に運ぶと濃厚な魚介の香りがじんわり広がった。

鯛だしはさわやかさが際立ち、麺がのどを通り過ぎたあと、ユズの香りが鼻を抜けていく。トッピングされたネギのしゃきしゃき感が抜群の相性だ。つゆの種類で具材を変えているのも、こだわりを感じた。麻辣は、強烈な舌のしびれが「シビ辛」の名を冠するにふさわしい。かなりの辛さに、慌ててトッピングのキャベツをかっこんだ。だが、辛いのにすするのをやめられない、くせになる味だ。

「麺屋一杯」の開発関係者に話を聞くと、つゆに油を加える塩梅に苦労したという。こだわりの味を出すために、1日に数軒のラーメン店をはしごしたことも。「ラーメンともソーメンとも違う『ラーメンソーメン』という新しいジャンルをぜひ味わってほしい」と話した。

「ラーメンソーメン屋」は、5月10日から13日まで、アンノン原宿で開催。3種類の味のいずれか1つが無料で誰でも食べられる(※限定300食)。

商品がのせてある「どっち派おぼん」の左右には「これは、ラーメン。」「これは、ソーメン。」と記されており、その文字を丼で隠し、どちらの感覚に近いかを表明できる。また、写真をSNSに投稿するキャンペーンなども展開中。詳しくは、「ヤマサ 麺屋一杯」シリーズ 公式サイトやポップアップストアにてチェックを。

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