ヤクルトが単独最下位に転落 塩見が悪夢の負傷交代 重い空気漂う

 8回、村上は好機で二ゴロに終わる(撮影・佐藤厚)

 「ヤクルト3-4巨人」(11日、神宮球場)

 高津ヤクルトが巨人に連敗で、単独の最下位に転落。10日の同戦では戸郷に、この日は菅野に抑え込まれるなど打線が機能しなかった。

 いきなりのアクシデントだった。初回、先頭で三遊間への打球を放った塩見は駆け出した。内野安打をもぎ取ると、一塁ベースを踏む際に相手の送球をよけようとしたことで転倒。左膝が不自然な方向に曲がって強打するなど、自力で歩行することができず。担架で運ばれ、悪夢の負傷交代となった。

 試合開始すぐにリードオフマンを欠く事態となった打線を救いたいエース・小川だったが、先制点をもらった直後に岡本和に6号ソロを被弾。すぐさま同点とされると、四回には1死一塁から岡本和に2打席連発となる7号2ランを浴びて勝ち越しを許すなど、この回3失点。「最少失点で粘ることができず、長いイニングを投げることができなかった。試合を作ることができず悔しいです」と、5回4失点の内容に唇をかんだ。

 また史上最年少200号へ王手をかけていた主砲・村上は、この日も快音響かず。5試合足踏み状態が続くだけではなく、10日に続いてこの日も無安打と沈黙。2点を追う八回には2死一、二塁と、一発出れば逆転の場面で打席が巡ったが、二ゴロに倒れ、球場はため息で充満した。

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