巨人4連勝!阿部政権初の首位浮上 岡本和が2打席連発の6、7号 菅野はリーグトップタイの4勝目

 4回、2ランを放ち一走・吉川(左)とタッチを交わす岡本和(右)

 「ヤクルト3-4巨人」(11日、神宮球場)

 巨人が4連勝で今季初めて首位に浮上した。単独首位は22年5月20日以来、722日ぶり。貯金は今季最多タイの4となった。

 岡本和が1点を追う二回に同点アーチを放つと、四回には2打席連発の勝ち越し2ラン。試合を優位に進めると、先発の菅野は7回途中5安打2失点で、リーグトップタイの4勝目だ。

 先制を許した直後の二回。相手に傾きかけた流れを、岡本和がひと振りで引き戻した。「最高の結果になった」と自賛すると、興奮冷めやらぬ四回の打席だ。1死一塁で打席に立つと5球目、外角の直球を左翼スタンドに運んだ。

 「次につなぐつもりで打席に入りました。追加点になって良かったですね」。2打席連発後は五、七回の得点圏、申告敬遠で一塁に歩かされた。勝負どころの得点力不足に苦しんできたが、主砲の復調がチームに好材料を与える。

 一方、先発の菅野は初回、塩見、丸山の連打から1点を失ったが、二回以降は粘りの投球。六回、村上からこの日4個目の三振を奪い、プロ野球史上60人目の記録に到達した。プロ初の奪三振は13年3月30日の広島戦(マツダスタジアム)で菊池からだった。

 菅野は七回、サンタナに中前打を浴びたところで降板。以降は大江、高梨、バルドナードとつなぎ、リードを守った。

 0.5ゲーム差で首位に立っていた阪神が、デーゲームでDeNAに敗れたため、4連勝の巨人が首位に立った。

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