江尻さん5度目V 山田さん下す 岡山県アマチュア囲碁最強者戦

対局を振り返る江尻さん(右)と山田さん

 第59回岡山県アマチュア囲碁最強者戦(県アマチュア囲碁連盟、山陽新聞社主催)の決勝3番勝負が11日、岡山市北区柳町の山陽新聞社であり、江尻敏彰さん(59)=岡山市中区=が、山田紘平さん(39)=倉敷市=を2連勝で下し、4年ぶり5度目の優勝を果たした。

 いずれも優勝経験のある実力者同士。最強者戦決勝でぶつかるのは6年ぶり2度目で、前回は山田さんが勝利。対局は黒番6目半コミ出し、持ち時間各1時間半で行われた。

 第1局は外を厚く打った江尻さんが中盤から優勢を築き、中央の大石を取って145手で黒番中押し勝ちした。手番が入れ替わった第2局は、山田さんが優位に進めていたが、中盤の緩手をきっかけに江尻さんが逆転。148手で白番中押し勝ちとした。

 江尻さんは「強敵だったが自分の得意とする形に持ち込むことができ、運も良かった。雪辱を果たせうれしい」と笑顔を見せた。山田さんは「途中まで接戦だったが、誤算があり、力が及ばなかった」と振り返った。

 最強者戦は県在住、出身の24人が出場。4月にトーナメントの準決勝まで行っていた。

 対局に先立ち、2月の山陽本因坊戦で3連覇を達成して永世位に就いた山田さんに、関西棋院からアマ七段の免状が贈られた。

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