「かっぱえびせん」は天然えびをまるごと殻ごと使用してカルシウム入り 発売60周年“同い年”の東海道新幹線とコラボして価値訴求

カルビーはスナック菓子ブランド「かっぱえびせん」で東海道新幹線とコラボレーションして「かっぱえびせん」の価値を訴求していく。

コラボは、「かっぱえびせん」と東海道新幹線がともに1964年に誕生したことから実現。“60周年”を銘打った様々な施策を展開していく。

5月8日に開催された記念PRイベントでカルビーの江原信社長は「カルビーは創業者の松尾孝が“健康に役立ち、安全で安価な商品づくりと未利用な食糧資源を活かした商品づくりを目指して起業した。この創業の精神を具現化した商品が『かっぱえびせん』」と語る。

「かっぱえびせん」は松尾孝氏が幼少期の好物であった“川えびの天ぷら”に着想を得て誕生した。

その特徴について、カルビーマーケティング本部かっぱえびせんチームの塩﨑高広氏は「天然あびをまるごと殻ごと使用し、それによって感じられるえびの旨味と風味が特長で、えび由来のカルシウムも摂れる」と説明する。

香ばしく煎ることで特有のサクサク食感を生み出している点も特徴に挙げる。

コラボ什器「かっぱえびせん号」

こうした基本的な価値について60周年施策を通じて改めて伝えていく。

鉄道ファンなど新規ユーザー獲得も狙い東海道新幹線コラボパッケージを5月から順次販売していく。
コラボパッケージは、「N700」の車両を「EBI(えび)700S」と記すなど鉄道ファンの心をくすぐる工夫が施されている。「0系」車両をあしらったレアパッケージも用意している。

同時期に発売開始する期間限定商品「フレンチサラダ味」でも“見ると幸せになれる”と言われる「ドクターイエロ」デザインのレアパッケージを用意している。同商品は「かっぱえびせん」初の味替わりとして1986年に発売されたものとなる。

スーパーなどの店頭では、コラボ什器「かっぱえびせん号」でアピール。コラボ什器は各地域でのサンプリング実施時にも活用していく。

5月8日のPRイベント。東京駅17番ホームで百田夏菜子さんを囲むカルビーの江原信社長(右)とJR東海の中村明彦副社長

7月から10月にかけては、東海道新幹線の貸切車両「かっぱえびせん号」(2回目発車)に招待するキャンペーンを実施。5月8日のPRイベントには、ももいろクローバーZの百田夏菜子さんがゲストに招かれ車掌姿で1回目発車の号令を行った。1回目には60歳限定で約60人が乗車した。

8月中旬からは、東海道新幹線全17駅の様々な場所に60周年にちなみ計60匹のえびのステッカーを“放流する”企画を展開。えびのステッカーは、東海旅客鉄道(JR東海)初の試みとして駅名標にも掲出される。えびのステッカーを見つけた数に応じて抽選で景品が当たるキャンペーンも実施する。

PRイベントでJR東海の中村明彦副社長は「今後も東海道新幹線は『かっぱえびせん』と歩みを共にして安全を守り国民の皆さんにとって当たり前の存在として次の70年、80年を目指して頑張りたい」と抱負を述べる。

【写真】カルビー「かっぱえびせん」を口に入れる百田夏菜子さんと貸切列車発車の号令を行う百田夏菜子さん

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