グヴァルディオル2発などで快勝シティが7連勝で暫定首位浮上! ユナイテッド戦控えるアーセナルに圧力【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第37節、フルアムvsマンチェスター・シティが11日にクレイブン・コテージで行われ、アウェイのシティが0-4で快勝した。

今節、宿敵ユナイテッドのアシストを期待しつつ、暫定首位浮上を目指すシティは、13位のフルアム相手に今季最長の7連勝を目指した。前節、ウォルバーハンプトン相手にハーランドの圧巻4ゴールによって5-1とリベンジを果たしたグアルディオラのチーム。勝って首位アーセナルに圧力をかけるべく臨んだ土曜ランチタイムキックオフの一戦ではウルブス戦から先発1人を変更。ウォーカーに代えてルベン・ディアスを起用し、アカンジを右サイドバックに移した。

ランチタイムキックオフ特有のリズムと相手のコンパクトなミドルブロックを前に、立ち上がりはゆったりとボールを動かす場面が目立つシティ。しかし、その流れでも相手の隙を見逃さない3連覇中の王者がファーストチャンスをゴールに繋げる。

13分、相手陣内左サイドで仕掛けたグヴァルディオルが内側のデ・ブライネに預けてボックス内への侵入を試みる。そして、丁寧なリターンパスを絶妙なファーストタッチで中央に運んでDFをかわすと、ゴール前でのGKとの一対一で利き足とは逆の右足シュートをゴール左下隅に流し込んだ。

グヴァルディオルの圧巻のフィニッシュワークで早々にリードを手にしたシティは、直後にも連動したプレスからショートカウンターに転じて最後はゴール前のハーランドが右足ダイレクトシュートを狙うが、これは枠を捉え切れない。

その後、フルアムが左サイドを起点に押し返し始めると、アウェイチームにアクシデント発生。足を痛めたアケがプレー続行不可能となり、ウォーカーがスクランブル投入された。

前半半ばから終盤にかけてはフルアムが大きく戦い方を変えなかった影響もあり試合は膠着。シティはしっかりとリスクを管理しつつ、相手にシュート1本も許さない見事なゲームコントロールを見せたが、攻撃では粘り強い相手の守備を前にフォーデンのミドルシュートやセットプレー流れのアカンジに決定機はあったものの、追加点に価するような決定機までは持ち込めなかった。

迎えた後半、ビハインドを追うフルアムがハーフタイムに2枚替えを敢行。ウィリアン、デコルドバ=リードの両翼を下げてケアニー、アダマ・トラオレを同時投入した。

一方、同じメンバーで臨んだシティは前半同様にボールの主導権を握ると、53分にはボックス右でデ・ブライネからパスを受けたベルナルド・シウバが右足でニア下を狙ったシュートを放つが、これはGKレノの好守に遭う。

それでも、徐々にゴールの匂いをさせるアウェイチームは59分に追加点を奪取。相手陣内右サイドでボールを受けたベルナルド・シウバが鮮やかなターンでDFと入れ替わってペナルティアーク付近にドリブルで切り込むと、パリーニャのハードチャージで潰されたもののこぼれを引き取ったフォーデンが右足シュートをゴール左下隅に流し込んだ。

これで勝利に大きく近づいて余裕も出てきたシティは危なげなくゲームをコントロール。さらに、71分には右CKの流れから右サイドのベルナルド・シウバが左足インスウィングで入れたクロスを、大外に飛び込んだグヴァルディオルがワンタッチで合わせると、再三の好守を見せていたGKレノもはじき出すことができず。ボールがゴールネットに吸い込まれた。

グヴァルディオルのこの試合2点目で勝利を確信したグアルディオラ監督は、この直後に3枚替えを敢行。ハーランド、フォーデン、コバチッチを下げてアルバレス、リコ・ルイス、ボブを投入し、週明けミッドウィークに控えるトッテナム戦を睨んだ采配を見せた。

その後、後半アディショナルタイムの最終盤にはボックス内でディオプに倒されたアルバレスがPKを獲得。これを自ら冷静に右隅へ蹴り込み、トドメの4点目まで奪った。

そして、お得意様フルアムに4-0の快勝を収めたシティは7連勝での暫定首位浮上を達成した上、アーセナルとの得失点差も「2」に縮めた。

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