最も裕福な都市、香港2ランク後退

移民コンサルティング会社ヘンリー・アンド・パートナーズは「2024年世界で最も裕福な都市リポート」を発表した。5月9日の香港メディアによると、流動性と投資可能な資産を100万米ドル保有するという基準に基づくと、米国のニューヨークが依然として最も「億万長者」が多い都市となっている。次いでカリフォルニア、東京が3位、シンガポールが4位、香港は2つ順位を下げて9位となったが、依然として世界トップ10に入っている。

リポートによると、世界で最も裕福な都市トップ50に米国の11の都市がランクインしており、トップのニューヨーク市には億万長者が34万9000人いて、10年前と比べて48%増加。シリコンバレーやサンフランシスコを含む北カリフォルニアのベイエリアにも数百万ドルの流動資産を持つ30万5000人が住んでおり、世界で2番目に裕福な都市となっている。

リポートはアジアの都市の富裕効果が非常に強いと指摘し、東京は2013年以来5%減少したものの、依然として億万長者が29万8000人おり、世界で3番目に裕福な都市、アジアでは第1位となっている。シンガポールは億万長者が24万4000人で世界第4位となり、昨年より1つ順位を上げ、アジアでは第2位となった。シンガポールの富裕層は過去 10 年間で 64% 増加し、2023 年だけで約 3400 人の富裕層が移住しており、投資移民プログラムが投資を求める人々にとっていかに強力なツールとなっているかが明らかになった。香港の億万長者人口は約14万3000人で、昨年の7位から9位に後退し、10年間で4%減少したが、依然としてアジアで3位を維持している。

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