子ども憧れの球場に 砺波市野球連盟が支援 スコアボード改修クラウドファンディング

ガバメントクラウドファンディングでスコアボードの改修資金を募る砺波市野球場

  ●市民に協力呼び掛け 

  ●チラシ配布、100万円寄付

 砺波市野球連盟は市野球場のスコアボード改修の支援を本格化させる。改修資金を募る市のガバメントクラウドファンディング(GCF)を啓発するチラシを2万枚作成して市民に協力を呼び掛けるほか、100万円を寄付する。フルカラーのLED表示に一新することで、子供たちの憧れとなるスタジアムを目指している。

 3月15日に開始したGCFは6月12日の期限まで残り約1カ月となった。目標金額は250万円で、寄付金は改修事業に充てられる。新スコアボードは夏ごろ発注し、今年度末の完成を目指す。野球連盟は市内の社会人チームや高校野球部のOB会、経験者らに働き掛けていく。

 フルカラーの電光掲示板に改修することで野球以外のさまざまな映像も表示できるようになる。市はイベントなど多目的利用を目指しており、野球に関係がない市民にも支援の輪の広がりを期待している。

 1992年完成の野球場は老朽化が進み、スコアボードはたびたび不具合が発生。昨年8月下旬の落雷で故障して以降は使用できない。野球連盟はコアボードの改修を要請し、昨年11月に死去した名誉会長の河合康守氏が3千万円を市に寄付している。

 GCFではふるさと納税制度を活用しており、寄付金は税額控除の対象になる。1万円以上の寄付には特典として野球場内に銘板が掲示される。

 野球連盟は啓発チラシで「新たな『砺波市野球場』を創り上げるため、皆さんのお力が必要です」と訴えている。

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