能登の少年力士、はつらつ土俵 地震で能登町大会中止、金沢で代替

団体低学年決勝で熱戦を繰り広げる七尾能登島クラブの児童=金沢市の県立武道館屋内相撲場

  ●県内55人参加「出られて楽しかった」

 県小学生相撲合同練習大会(北國新聞社後援)は11日、金沢市の県立武道館屋内相撲場で行われ、珠洲、七尾、能登、穴水など能登半島地震の被災地を含む県内の児童55人が熱戦を展開した。例年5月の県少年相撲能登町大会が地震の影響で中止となり、金沢を代替地として実施された。団体低学年の部決勝は七尾能登島クラブA、Bの「同門」対決となり、Aが勝利した。

 団体と個人で学年別に競った。団体低学年を制した七尾能登島クラブAの先鋒西田旭君(七尾市朝日小3年)は「今年初めて大会に出られて楽しかった」と笑顔だった。八藤綜一(はっとうそういち)監督(30)は「子どもが練習成果を発揮できる場を与えてもらった」と喜んだ。

 大会は県相撲連盟普及指導委員会が声掛けし、保護者や観戦者も審判を務めた。連盟の寺下冨士夫理事長は「奥能登はほとんどの土俵が壊れて選手も減った。地域の相撲文化を守るため、いろんな人の協力を得て支援したい」と話した。

  ●修理後初の大会

 地震で釣り天井が落ちた屋内相撲場はこの日までに修理を終え、今回が今年初の大会となった。

 ◇団体▽低学年 (1)七尾能登島クA(2)同B(3)津幡町少年教室、穴水少年教室▽高学年 (1)津幡町少年教室A(2)志賀教室(3)加賀教室、七尾能登島ク

 ◇個人▽1、2年 (1)中西笑真(七尾能登島ク)(2)橋本悠真(ののいちク)(3)胡麻大智(七尾能登島ク)杉原優空(同)▽3年 (1)西田旭(七尾能登島ク)(2)幸田丈侍(津幡町少年教室)(3)東寛大(穴水少年教室)藤本萌花(七尾能登島ク)▽4年 (1)本間恒亮(津幡町少年教室)(2)脇田大喜治(志賀教室)(3)東晄大(穴水少年教室)浜田昴(加賀教室)▽5年 (1)片矢孝太朗(穴水少年教室)(2)中駄悠喜(志賀教室)(3)小向純輝(穴水少年教室)池端洸喜(飯田教室)▽6年 (1)辻井こころ(七尾能登島ク)(2)北浜海聖(小木教室)(3)泉寛大(志賀教室)浜田亘(加賀教室)

団体と個人の優勝者

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