【新日本・BOSJ】Jr.王者SHO〝介入合戦〟制し好発進「クリーンファイトやろうぜ、オイ!」

トーチャーツールでドリラ・モロニー(右)を殴打するSHO

新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が、11日の千葉大会で開幕。Bブロック公式戦でIWGPジュニアヘビー級王者のSHO(34)が、ドリラ・モロニー(27)を下し、初優勝へ好発進した。

「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の一員として悪の限りを尽くすSHOは、この日の大会開始前に「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」モロニーのサイン会に登場。笑顔でサインをもらうと、クリーンファイトを誓って握手をかわした。

かくして悪党2人の公式戦は正々堂々とした戦いに…なるわけがなかった。モロニーもさすがに〝H.O.Tリテラシー〟をわきまえており、SHOはベルト殴打の奇襲を狙うも失敗。その後も大荒れ模様の展開が続く。

場外乱闘でテーブルに叩きつけられたSHOは、リングに戻ろうとした寸前で、ウォー・ドッグスの外道に背後から襲われて急所攻撃を浴びてしまう。しかし、H.O.Tからは高橋裕二郎が登場し、背後からモロニーに急所攻撃をお見舞い。セコンドによる急所攻撃の報復合戦という地獄絵図が繰り広げられた。

SHOは何とかカウント19でリングに戻ると、レフェリーの目を盗んでトーチャーツールでモロニ―を殴打。そのまま押さえ込んで3カウントを奪い、大乱戦を制した。

してやったりの王者は「おい、クリーンファイトって言ったやろうが! ふざけんなよ。オイ、仲良くできるんだろ? クリーンファイトやろうぜ、オイ!」と説得力皆無の呼びかけ。

「優勝すんのは俺なんだよ。去年の優勝者(マスター・ワト)も俺が欠場に追い込んでやってるからよ。今年は俺だよ。そいつの分も、大阪(城ホール、6月9日)で優勝決めてやらあ」

2013年大会のプリンス・デヴィット以来となる、IWGPジュニア王者としてのBOSJ制覇を予告していた。

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