【卓球】張本智和&早田ひなに快勝の王楚欽&孫穎莎 それでも中国側が心配する〝3年前のトラウマ〟

パリ五輪の混合ダブルスに出場する張本智和(左)と早田ひな

卓球の混合ダブルスで2023年世界選手権覇者の王楚欽、孫穎莎(中国)組に対し、〝3年前のトラウマ〟を懸念する指摘が中国メディアから上がっている。

11日まで行われた世界ツアーのサウジ・スマッシュ(ジッダ)では、準決勝でパリ五輪の出場権を手にした日本の張本智和(智和企画)、早田ひな(日本生命)組に3―0で勝利。決勝でも香港ペアに快勝するなど、世界王者にふさわしい戦いぶりを見せた。

しかし、中国側は一抹の不安を抱えているようだ。同種目が初採用となった前回の21年東京五輪では、水谷隼、伊藤美誠(スターツ)組が許昕、劉詩雯(中国)組を撃破。卓球王国が初代王者の座を逃す結末を迎えたことから、中国メディア「捜狐」は「混合ダブルス優勝者の孫穎莎と王楚欽は強いが、パリ五輪の金メダル獲得は簡単ではない。今回の勝利はパリ五輪で簡単に優勝できることを意味するものではない」との見方を示した。

その上で「今大会の混合ダブルスは孫穎莎と王楚欽組の強さを示すのに役立った」としながらも「パリ五輪では日本の張本智和選手が特別な技を使う可能性もあり、金メダルを奪われる可能性を指摘している人もいる。孫穎莎、王楚欽組は現状に満足せず、常に警戒を続ける必要がある」と伝えている。

日本の卓球界からは「孫穎莎と王楚欽組は本当に強いし、なかなか東京五輪と同様に金メダルを獲得することは容易ではない」との意見が目立つが、中国側は異なるとらえ方のようだ。

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