「僕のマークだった。反応が遅れてしまった」FC東京のバングーナガンデ佳史扶が悔しさを露わに「勝てた試合だった」

FC東京は5月11日、J1第13節で柏レイソルと味の素スタジアムで対戦。3-3のドローに終わった。

この試合の前半、左サイドを支配していたのが、サイドバックのバングーナガンデ佳史扶だ。

パリ五輪世代の22歳は、左ウイングの俵積田晃太との連係から何度も縦に突破。多くのチャンスを左サイドから生み出した。しかし、前半終了間際にGK波多野豪が一発退場。数的不利となった後半は、逆にそのサイドで相手に背後のスペースを突かれるなど、劣勢を強いられた。

「前半、早い時間に失点してしまったんですけど、失点を除いたらはすごくチームとして良い入りができて、攻撃でもみんなで繋がりあって良い攻撃ができていた。でも前半の最後、チームとして退場者が出てしまった後の後半の試合の進め方は、自分も含めて、なかなかうまくできなかった。最低限の勝点1は取れましたが、勝てた試合だったと思うので悔しいです」(佳史扶)

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前半は主導権を握り3-1とリードも、後半に2失点で痛み分け。この結果に悔しさを露わにした佳史扶は、自身のパフォーマンスにも言及。反省を口にした。

「前半は得点に絡むことができて良かった。でも3失点目は、ちょっと僕のラインがずれてたり、セカンドのところでも相手は僕のマークだったのに、そこの反応が遅れてしまった。そういう守備のところでも反省点が多い試合だったと思います」

苦しい試合となったが、7月に開幕するパリ五輪のメンバー入りに向けても、下を向いて立ち止まっているわけにはいかない。背番号49は「今までとやることは変わらず、東京でしっかり結果を出して、その目の前のことをやっていたら先が見えてくると思う。まずは次の名古屋戦に向けてしっかりやっていきたい」と一試合一試合に集中し、アピールを続ける。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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