那須川天心 次戦モロニーなら「スピードあるので有利。どう倒すか」 元世界王者が断言

那須川天心

ボクシングのWBA世界バンタム級7位でWBOアジア・パシフィック同級1位の那須川天心(25=帝拳)が、元WBO同級王者ジェイソン・モロニー(33=オーストラリア)と対戦する可能性が浮上している。

米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOが、海外メディア「FOXスポーツ・オーストラリア」内で那須川対モロニーの構想を披露。キックボクシング42戦42勝の〝神童〟は、昨年4月にプロボクサーとしてデビューしてここまで3戦3勝。モロニーは6日に、元K―1王者の武居由樹(大橋)に判定で敗れて世界王座を失った。

両者の対戦が実現した場合を踏まえ、取材に応じた元WBO世界ミニマム級王者の福原辰弥氏(35)は「モロニーがサウスポーの武居に、ポジションの取り合いとかで苦戦しているのをものすごく感じた。武居の試合を見て、(モロニーと)天心との組み合わせなのかなと思う」との見解を示した。

勝敗予想については「武居との試合を見て、天心の方が(モロニーよりも)スピードがあるので、有利かなと思う。モロニーをどういうふうに倒せるのか、武居と比べられる試合になると思うので楽しみ」。武居と那須川の実力を測る〝ものさし〟にもなるとした。

2020年10月にモロニーは、当時バンタム級で2団体王者だった井上尚弥(大橋)と対戦し、7ラウンドKO負けを喫している。福原氏は「その時とは年齢を重ねているので何とも言えないけど、井上と戦った時の方が動きは良かった。(今回の試合で)サウスポーがものすごく苦手そうだと感じた」と指摘した。

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