色とりどり5万本見頃 奈良県下市町「大紀シャクヤクガーデン」 物産販売会も

見頃を迎えた農園のシャクヤク=11日、下市町平原の大紀シャクヤクガーデン

 奈良県下市町平原の大紀シャクヤクガーデンで、約5万本のシャクヤクが見頃を迎えている。ガーデンは花を愛する各地からの来園者でにぎわう。

 地元企業の大紀(清水徹社長)が、農園事業として10年ほど前から4月下旬から5月中旬ごろにかけて開園。一般開放し、花は見て楽しんだあと持ち帰ってもらい、秋には根を掘り出して生薬として出荷している。

 来園者は色とりどりのシャクヤクと一緒に写真を撮ったり、持ち帰る花を真剣な表情で選んだりと、花とのふれあいのひとときを満喫。いとこと一緒に来園した橿原市の女性(74)は「何年も前から気になっていたが、ようやく来られた。とにかくすごいなあという印象。花は自宅の玄関などに飾りたい」と笑顔を見せた。

 また11日は、同町の観光協会と商工会が物産販売会を開き、まな板や箸、レモングラスを使ったビネガードリンクなどを紹介して、木工と薬草のまちをアピール。子ども対象のお菓子すくいも行い、来園者の関心を集めた。きょう12日もある。

 同ガーデンは5月中旬ごろまで。入園料は500円で、1人20本までシャクヤクを持ち帰れる。午前9時から午後5時開園。開園状況など問い合わせは同ガーデン、電話0747(53)0015。

© 株式会社奈良新聞社