フランスで即日完売!『スター・ウォーズ』ジョージ・ルーカス監督の半生描くコミック発売

「ルーカス・ウォーズ」書影 - (C)Editions Deman 2023

ジョージ・ルーカス監督の生い立ちと、『スター・ウォーズ』誕生までの舞台裏を紐解くバンド・デシネ(フランス語圏のコミック)「ルーカス・ウォーズ」が5月4日より発売中だ。昨年秋にフランスで発売され、初版5万部が即日完売する反響を呼んだ。ルーカス監督が映画監督を目指すことになったきっかけから、無名時代のスタジオとの闘い、『スター・ウォーズ』が誕生するまでの苦悩と挑戦、それを支えてきた恋人や友人たちとのエピソードなどが描かれる。

本年度カンヌ国際映画祭で名誉パルムドール受賞が発表されたルーカス監督。本書では1962年にさかのぼる。『スター・ウォーズ』が全米公開される15年前、若きルーカスは無謀な運転でカークラッシュを起こし生死をさまよっていた。幼少期より他人の意見を聞かず自由気ままに生き、思春期には不良とつるんでいたルーカスはこの事故をきっかけに、父親ら周囲の反対を押し切って映画の道を志すことになる。

学生時代に23歳で制作した『電子的迷宮/THX 1138 4EB』が全米の注目を浴び、同じく当時学生だったスティーヴン・スピルバーグと出会う。ハリウッドに進出後、フランシス・フォード・コッポラと出会い、意気投合。ゾエトロープ社の設立、『アメリカン・グラフィティ』の大ヒットを経て順風満帆と思いきや、その先には想像をはるかに超える数々の苦難が待ち受けていた。ルーカスは苦難をいかにして乗り越え『スター・ウォーズ』を完成させることができたのか? その裏側には数々の人物の奮闘、さまざまな奇跡やドラマがあった。

登場人物は、ジョージ・ルーカスのほかマーシア・ルー・グリフィン(マーシア・ルーカス)、ハリソン・フォードキャリー・フィッシャーマーク・ハミルアレックス・ギネス、スティーヴン・スピルバーグ、フランシス・フォード・コッポラ、マーティン・スコセッシブライアン・デ・パルマジョディ・フォスタークリストファー・ウォーケンジョン・ウィリアムズリドリー・スコットジェームズ・キャメロンら。

監修を『スター・ウォーズ』研究の第一人者である河原一久が、翻訳をバンド・デシネの翻訳家・原正人が務めた。帯コメントを『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督が担当している。(石川友里恵)

「ルーカス・ウォーズ」(価格 紙:4,620円/電子:2,500円)はキネマ旬報社より発売中(※いずれも税込価格、オンラインショップ https://www.kinejunshop.com/ 限定で購入特典3枚組しおりあり)

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