「絶対こぼれてくるからと...」圧巻ボレー弾のFC東京MF松木玖生、なぜこぼれ球を予測できた?

圧巻のボレー弾だった。

FC東京は5月11日、J1第13節で柏レイソルと味の素スタジアムで対戦し、3-3のドロー。この試合で、U-23日本代表の活動から帰還した松木玖生が、さっそく得点を決めた。

2-1とリードして迎えた37分、左CKがゴール前で混戦となり、そのこぼれ球にペナルティエリア手前中央で松木が反応。浮き球のボールに左足のジャンピングボレーで合わせると、完璧なコースに飛んだ鋭いシュートがゴール左隅に突き刺さった。

21歳のMFは試合後、この得点シーンをこう振り返った。

【動画】松木玖生の強烈ボレー弾!
「今、時崎(悠)コーチがセットプレーをしていますけど、前日(の練習)から結構当たっていたので、あそこの場面で自分は中(ゴール前)に入りたかったけど、絶対あそこにこぼれてくるからと言われていた。あそこにこぼれてきて、自分も流し込むことできたので、良かったです」

U-23日本代表の一員として、カタールで行なわれたU-23アジアカップで優勝を果たし、自クラブに帰ってきた初戦でゴールを挙げて大きなインパクト。「自分も相当、気合が入っていました」と言う松木は、「チームも今、上昇気流に乗っているなかで、この連勝を途絶えさせるわけにはいかないと自分自身、思っていました。でも今日の難しい試合で勝点1を取れたのは、チームとしてもでかい」と手応えを示した。

4試合無敗としたFC東京は暫定3位に浮上。次節は15日に敵地で名古屋グランパスと相まみえる。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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