「イエベはベージュ」「ブルベはグレー」が似合うってホント?その疑問、解説します

みなさんこんにちは。

アパレル歴20年、
クローゼットスタイリストの
戎谷洋子です。

さて、今日はパーソナルカラーのお話しです。
ベージュとグレーのモヤモヤについて
お伝えします。

■「ブルベなのにグレーが似合わない気がする」って思ったことありませんか?

パーソナルカラー診断を受けると、
一般的に
「イエベはベージュ、ブルベはグレーが似合う」
って言われることが多いですよね。

以前、私も
「ブルーベース・ウインター」と診断されて
「ベージュはダメ。グレーがお似合い」
とアドバイスされました。

でも、じつは私はこう思っていました。

・薄いグレーを着ると部屋着感が出る
・なのに暗いグレーは似合う
・しかもベージュは明るければ似合うと感じる時がある

「このアドバイス、ほんとなの?」
という疑問を持ったまま数年たち、
私自身がパーソナルカラーリストの
資格を取得しました。

そしてやっと、長年の疑問が
正しかったことが分かりました。

そこで今回は、私をモデルに
グレーとベージュについて解説します。

■私がお伝えするパーソナルカラーは、もっとも新しい診断です

私が学んだパーソナルカラーは、
イエベかブルベかという「ベース」だけでなく
似合う「濃さ(鮮やかさ)」「明るさ」「くすみ度」
そして、自分の質感を合わせて
立体的に診断します。

これらすべてを見ると、
グレーとベージュのモヤモヤの正体が分かります。
ひとつずつ解説しますね。

■イエベとブルベの考え方。そして「ニュートラル」を知ってほしい

「似合う色」は自分が

・血色を足す方が似合うか
・血色を引く方が似合うか

を知ると見つけやすくなります。

イエベは血色を足す「足し算効果」。
ブルベは血色を引く「引き算効果」。
そして真ん中のニュートラルは
「どちらでもない」ということを頭に置いてください。

詳しくはこちらの記事にも、まとめてあります。
★https://kurashinista.jp/articles/detail/94704

■①私の得意なベースカラー

ではまず、ベースカラーから説明しますね。
私が得意なベースカラーは
ニュートラル~弱いブルベ。

黄色すぎず、青すぎずを意識すれば
ブルベもイエベも似合う。

まあ、どちらか迷ったときは少し血色を引いて
スッキリ見せる方がより似合うという感じ。

■②私の得意な濃さ

つぎに色の濃さ。
濃い色は足し算。薄い色は引き算の効果があります。

私が得意なのは濃い色。
ただし、ビビッドすぎる色は苦手です。

薄い色は血色が引かれすぎて
地味な印象になることも。

■③私が得意な明るさ

明るいと暗い、「どちらかが似合う」という人もいれば
「どちらも似合う」という人もいます。

暗い色は足し算。明るい色は引き算の効果。

私は明るいと暗い、両方が得意です。
ただ、明るい方は少しでもグレーによると
顔にくすみが出ます。

もちろん、真ん中の明るさが
得意な方もたくさんいらっしゃいます。

■④私が得意なくすみ度

こちらは両端がスッキリカラー。
中の3つがくすみカラーです。

私は両端だけが似合うという結果でした。
「明るさ」でも中明度が苦手だったので
くすみカラーはどちらかというと苦手だと分かります。

スッキリカラーは足し算の効果。
くすみカラーは引き算の効果があります。

■【まとめ】私にグレーが似合わずベージュが似合った理由とは?

ここまで読んで、「だからどういうこと?」
と思う方も多いかもしれません。
まとめますね。

私の似合うは

【ベースカラー】ややブルベ寄りのニュートラル。(やや引き算)
【濃さ】濃い目が得意(足し算が得意)
【明るさ】明るい・暗いどちらも得意(足し引きどちらも得意)
【くすみ度】スッキリカラーが得意(足し算が得意)

そう、足し算と引き算、
どちらか一方だけには片寄ってないんです。

そこで思い出してください。
私はブルベ寄りなのに薄いグレーが似合いにくかったことを。
薄いグレーはどういう色かというと

グレー➡ブルベで引き算
薄い色➡引き算
くすみカラー➡引き算

つまり引き算だけ。

そこで「薄い」を「濃い」に変更すれば、足し算が加わります。
だからバランスが取れるというわけ。

さらに薄いベージュは似合いましたよね。

ベージュ➡イエベで足し算
薄い色➡引き算
くすみカラー➡引き算

つまり、やや引き算なので
私の似合う色になります。

どうでしょう?
ベースカラーだけにとらわれたら
「似合う」が見つけにくくなると
お判りいただけましたか?

■診断結果だけにとらわれすぎず「自分の目」を信じてほしい

パーソナルカラー診断を受けて、
結果がしっくりこないとお悩みの方が
とても多いと実感しています。

私はパーソナルカラーとは
「〇〇タイプ」とカテゴライズすることが
本来の目的ではないと思っています。

ファッションを楽しむために。
「似合いにくい」を「似合う」に
チューニングするために。
「色をどう使うのか」をお伝えする。

それがパーソナルカラーリストの役割だと
思って活動しています。

そして、世界で一番自分に向き合っているのは自分。
ご自身が「似合う」と思えば診断結果と違っていても
どうか自信を持って「似合う」と思ってくださいね。

暮らしニスタ/戎谷洋子さん

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