草彅剛“演技に開眼した瞬間”は「人の心が自分の演技で動いたとき」斎藤工と語る俳優業の魅力

タレントの草彅剛さん、俳優で映画監督の斎藤工さん、映画監督の白石和彌さんが『ボクらの時代』で鼎談しました。

5月17日から公開される映画「碁盤斬り」で共演した草彅さんと斎藤さんは以前から仲が良いといい、草彅さんと同い年の白石監督と3人で撮影現場でのエピソードを語りました。

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草彅剛、肩書にこだわらない理由「いろいろやるのがいい」

京都で撮影したという草彅さん主演の映画「碁盤斬り」。

今回、初めて時代劇を手がけたという白石監督は、草彅さんと同い年ということもあり、撮影を通して仲を深めたといいます。

白石監督は「草彅さんはそもそもスーパーアイドルで、歌も踊りもやって、俳優業も結構多いじゃないですか。それは、そうなりたかったんですか?」と質問。

草彅さんは「なんでもいいですね。仕事があれば(笑)」と話し、斎藤さんと白石監督を笑わせました。
「あんまり自分のことを俳優とかと思っていないし、小さい頃からいろいろなことをやっている中でのお芝居だったりするので。

お芝居だけをやっていても自分の中で『つまらないな』と思うこともあったりして。
歌とかステージの中からも芝居の要素って拾えるものがあったりするから、僕はいろいろやるのがいい。YouTubeとかもそうだし。」

と、様々な活動へのチャレンジをする事もあり、肩書にはこだわっていないことを明かしました。

草彅剛、演技の楽しさに開眼した瞬間

一方で草彅さんは
「でも好きですよ、演技は。やっぱりドキドキするし」と明かし、
「(今回の映画の撮影で)“長回し”(時間が長いカットの撮影)とかあったじゃないですか?
『この長回し、1回でOKにできなかったら新幹線乗り遅れて東京に帰れないな』と思って、すごく緊張感があったんですよ(笑)」

と現場でのエピソードを語りました。

そんな草彅さんの話を聞いて白石監督は
「どういう風にこのシーンを構築しようかなと思ったときに『一番面倒くさいのって何だろう?』って考えるんです。面倒くさいカットってやっぱりいいカットだったりするんです」

と、監督のこだわりを明かすと草彅さんは

「確かに面倒くさいことばっかりやっていましたね(笑)普通に見えるけど普通じゃないの!」

と言い、3人で笑い合いました。

草彅さんは「一緒に(芝居を)やって、やっぱり(斎藤)工さんがかっこいよくなってほしいと思ったりするし、多分、自分一人だとどうにもならない仕事だと思う。

少しでも僕の影響で(芝居)相手の方がよく見えたりとか、それによって自分もよく見えたりとか、そんなことを考えているかな」

と芝居で考えていることを明かしました。

そんな草彅さんに白石監督は「『演じるのが楽しい!』と、開眼した瞬間ってあるんですか?」と質問。

草彅さんは「それはね、一発で決まって新幹線に乗れたときは『東京に帰っているぜ』って思う(笑)」と、笑いを誘いながらも、

「やっぱり人の心が自分の演技で動いた瞬間。そのために(演技を)やっているかもしれない。
あの作品を見て心がウキウキしたとか、悲しくなった、楽しくなったとか。結局そういうところで僕ら(演技を)やっている気がするんですよ」

と、演技の楽しさを強く感じる瞬間を語りました。

(『ボクらの時代』 2024年5月12日放送より)

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