総合作戦司令部創設で一層迅速対応可能と防衛相

 木原稔防衛大臣は10日の記者会見で「総合作戦司令部の設置」について、記者団に意義を聞かれ「我が国を取り巻く安全保障環境が急速に厳しさを増している中、平時から有事までのあらゆる段階における活動をシームレスに実施できるよう、宇宙・サイバー・電磁波の領域と陸海空の領域を有機的に融合させつつ、統合運用により機動的・持続的な活動を行うことが不可欠だ」と語った。

 木原大臣は「統合作戦司令部の新設によって自衛隊の運用に関し、平素から部隊を一元的に指揮できるようになり、事態の状況や推移に応じた柔軟な防衛態勢をより一層迅速に構築することが可能となる」とした。

 また「統合による作戦や同盟国・同志国の司令部との情報共有、運用面での協力を一元化できるため、統合運用の実効性が向上すると考えている。統合運用体制により、いかなる事態でも国民の命や暮らしを守り抜くことができるよう、自衛隊の体制の在り方を含めた防衛力の抜本的強化を推進していく」と強調した。(編集担当:森高龍二)

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